日報:「会」をやる
今日の風景
最近の、ごくごく一部のエンジニア界隈では、言葉を短縮する傾向にあり、例えば「気持ち」だとか、あるいは「やっていく」とか、そういった雑な言葉が日々誕生している。その理由を察するに、基本的には曖昧さとか雰囲気とか、あるは日本語の乱れとかそういうことなのだろうと思う。そういう言葉使いが好きな人は小林銅蟲先生の「めしにしましょう」という料理漫画が近日発売されるので、予約購入するといいのではないか、と思う。

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で、その文脈を補強した上で、さらに曖昧な形で、知人達がやっている「サウ」という場所で、「JSの会」、通称「会」というのをプライベートでやったりした。「サウ」とは下のような場所である。
「サウ」というのは「サマーウォーズ」の略で、長広い和室に机が並んでいるのが「サマーウォーズ」っぽいところから派生して、それを略した形となる。「サマーウォーズ」になると「サマーウォーズ」になってしまうので、それを略して「サウ」になったんだと思うけれども、そのあたりの歴史的経緯は知らない。ちなみに「サウ」自体は禁煙である。
そういう歴史的な経緯はともかくとして、「JSの会」をやることになった。「JSの会」というのは、自分がひさしぶりにフロントエントをやろうとしたときに、どうせだったら「ECMAScript 2015」の仕様を知りたかったので、じゃあ集まって勉強しましょうということで、改めて勉強したのがこの会になる。成果としては下のスライドに詳しい。
あとは人のスライドをダシにしながら、Vue.jsについてのお話しと、ReactやRuduxの話をしたりしていた。知人はチュートリアルを作っていて、コミットを見ていくとわかる作りになっているということで、今後これを使ってハンズオンする予定もある。ちなみに、「人の知らないスライドをつまみにしながら、好き勝手にマサカリを投げる」という形式は非常に効果的であるので、是非薦めたい。ちなみに、もうVue.jsは2.0がリリースされるのにも関わらず、このスライドを使って解説していた。
Vue.jsに関しては、知人がかなり苦労した部分もあったので、結構厳しめの意見が出てきて、個人的には「Vue.jsというのは、PHPに似ている」という話をした。もちろん生PHPではないけれど、Viewに対して、反復であったり、分岐であったりするような、若干ロジックが漏れだすような仕組みにはなっていて、それはテンプレートエンジンの宿命なのかもしれないけれど、「PHPっぽい」という気持ちにはなる。また、下手に画面フォームをモデルとして結びつけて、そのフラグをさらにその画面の中で利用してフラグとして活用するみたいなことができるので、そこらへんのフォーム部分制御に関して意識しないと、混沌としたものになるのではないか、という話をした。
あと、フレームワークついでに言うと、Vue.jsはPHPでいうところのCodeignitorや、RubyでいうところのSinatraみたいな、わりと薄いフレームワームなので、簡単な画面を作るときは、設計を気にする必要はないけれど、大規模になると、フレームワークの制約が無いせいで、途端に泥団子みたいにどんどんくっつけていくことになり、日にあてて乾かすとヒビがわれて破滅することになるが難しいという話もした。
このあたりについては、テンプレートであったり、コンポーネントの概念が出てくるわけで、もちろんVue.jsが意識していないわけではないのだけれども、最初の学習コストの安さと、どこでそのあたりをちゃんと学習してペイしていくか、という意識を分けるのは重要であるよなあという気がしている。次はRiot.js最強説が出ているので、そこらへんもおさえていきたいところであったりもする。
とにかく、「会」という概念は便利なので、どんどん雑な「会」を開いていって、知見を広げていきたいとおもった次第でした。
ちなみにこういう格好でやっていたので説得力は殆どなかった。(違うスペースなので煙草をすっている)
参考資料

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