Ubuntuというか、Linuxにおける、デスクトップ通知バルーンを検討する
概要
自分が使っているのはUbuntuだ。そして、恐らく殆どのLinuxにおいて言えることだと思うが、これらの特徴とは、カスタマイズ性の高さという部分にある。それは、MacについているGrowlのような、バルーンでお知らせする親切なアイツについても、同じことがいえる。今回は、それらアラートについて、調べたところをここで公開する。
はじめに
Ubuntuの場合、自分でバルーンアラートを表示したい場合、notify-send
というコマンドがある。このコマンドは便利なので、ついつい色々なことを知らせるように、このコマンドを酷使してしまう。だが、これらの表示が気にいらかった場合、このアラートそのものの方式を変えたいと思うだろう。
実際、Arch Linux Wikiにあるページによれば、通知サーバーを変更することが可能であることの旨が書いてある。実は、これをきっかけに色々と試したので紹介と雑感を紹介しようと思う。
dunst
上の画像は公式サイトより。
開発の時にはタイル型マネージャーを使っており、最近だとXmonadやAmesomeよりもイケていると感じたi3wmを愛用している。タイル型マネージャーの多くは、リッチなエフェクトよりも、キーバインドの切り替えが軽量であることに重きを置いているので、こういう通知サーバーが利用されている。
当然のことながら、そっけない通知なので、例えばアイコンによってアラートの種類を区別したいという用途には向かない。しかし最低限にして必要かつコンパクトなので、アイコンの表示云々が改良されれば、いつでも戻ってきたいアラート通知サーバーだ。
notify-osd (notification-daemon)
UbuntuのUnity(ゲームのほうではない)で採用されている通知サーバーだ。流石Unityなだけあって、綺麗なことは綺麗ではある。ちなみに、notify osd - How to customize on screen notifications? - Ask Ubuntuでは、カスタマイズの方法も紹介されている。
しかし、これにも問題が無いわけではない。通知が詰みかさなって、表示がされないという問題がある。そのため、なんらかのものを流しておきたい、といった一覧性が必要な場合、あまりお勧めできない。代価物としてはnotification-daemon
というのがあり、先のリンク先にも設定方法が記載されている。だが、今書いている環境では、notification-daemon
も詰み重なるという問題が発生する。もしかしたら、あとでこのあたりの問題を追跡するかもしれない。
xfce4-notifyd
画像はブログより。
最終的には、現在これに落ちついている。この人も、折りたたみは面倒だと感じたらしく、同じように変更をしている。設定方法としてはxfce4-notifyd-config
のコマンドを叩くことにより、利用ができるようになる。上記のサーバーを止めてからnotify-send
すると、これに切りかわっている筈だ。
ちなみに、これを書いている環境では、リンクをクリックしてもブラウザが立ちあがらないという謎のバグに遭遇している。
バルーンを少し賢く使う
ちなみに、これらのバルーンアラートについては、Desktop Notifications Specificationに基づいて作られている。実は、中のメッセージ部分に関しては、一部のHTMLタグを利用することが可能である。是非使ってみよう。
おわりに
というわけで、今回は色々な通知サーバーの紹介をするというエントリだった。意外と探しても見つからなかったのて、まとめてみた。こういう風にカスタマイズしていけるのがUbuntuというか、Linuxのいいところなので、色々な方法を試していきたい。