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または私は如何にして心配するのを止めてバグを愛するようになったか

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エンジニアサポートCROSS 2014雑感

 事前告知をしておけばよかったなーと思ったのですが、実はCROSS 2014で、「言語CROSS」という、いわばマイナー言語勢が集まって、自分たちの使っている言語についての魅力を語るというイベントで、Clojure使いとして発言させて頂きました。これらのレポートについては、後で述べるとして、少し自分が覗いたセッションについてのメモをしたいなあと思います。

アセンブラ短歌×バイナリカルタ

 で、最初のセッションはバイナリカルタのセッションを覗いてきました。バイナリカルタって何なの、というのはこちらのサイトを見ればわかるかと思います。

 これ、面白いのは「バイナリ」だから、そもそもエンタメにならないんじゃないの、という懸念が正直あったのだけれど、実際のところ、カルタを作る人のセンスがいいのか、普通にテキスト部分を見ていればわかる問題が大半で、いわゆる「バイナリ解読」という部分よりは、「カルタ」のほうが強調されているのが面白いなあと思った。

 こういうのって大切で、自分がまったく分からないと興味持てないし、だからといって、いわゆる「カルタ」だけになると、いわゆる玄人の人は不満を持つし、そこのバランスはすごく良いなと思う。そこで、俺みたいな不真面目なLightweight Language使いにとって、例えば

  • ファイルシステムのバイナリはかなりスカスカになる傾向がある
  • TCPとかUDPだと、パケットの送信部分がなんとなく透けて見えたり
  • TIFFやBMPは画像が見える

 そういう「あっ、機械の生な部分だ!」というのと、普段聞いていた論理部分が一致する感じは非常に良かったなーと思いました。

 優勝は、Mozilla組長がかっさらい、以下の書籍が渡されていましたが、普通に羨ましかったですね。自分はバイナリカレンダーを頂きました。これを見て、バイナリについて勉強したいなあと思います。

ご飯

 CROSSでは、グループランチというのが行われており、機械学習CROSSのほうを覗いていたというお二人と一緒にご飯を食べることになりました。Yappoさんはお仕事の都合でご一緒出来ない感じでした。とにかく、機械学習は他のゆるく、そして真面目なセッションに比べて、かなりガチな感じだったようでした。ご飯では、自分もインフラの関係が多いため、AWSなどのクラウドを取り巻く今後の話であったりとか(例えば、いわゆる今までのインフラ構築が、AWSのエコシステムを前にすると若干不利な部分も出てきていて、そのあたりの知識をつなぐ部分が、今後ネックになるのではないか)、そういう話などをやっていました。

 もうちょっと、自分が機械学習に関して詳しい見地ががあれば、もっと話が盛り上がったのかなーというところは反省。パターン認識と機械学習本は持っているんだけど、未だに積読なので、ちょっと気合入れないといけないかもなーとかおもったり。

パターン認識と機械学習 上

パターン認識と機械学習 上

  • 作者: C.M.ビショップ,元田浩,栗田多喜夫,樋口知之,松本裕治,村田昇
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Azureの人

 たぶん、多くの人が衝撃的だったというか、マイクロソフトのAzure班は正直責めすぎだろという話としては、Azure関係の本や、Windowsプログラミングの本を配っていたことでした。もちろん、単純にタダで配られているわけではなく、ご意見を付箋に書いて貰えれば、タダでもらえるという形でした。

 Windowsプログラミングの本は定価7000円であり、それがタダでもらえる。また、Azureを利用したWordpress構築本も配っていました。自分は、定価よりも、目の前のミッションを考えると、一番安いWindows Azure本を貰いました。中身をパラパラとめくると、割と今宵のクラウド・インフラについての概説になっており、そこに関しては、「ちゃんと作っているなー」と好印象でした。自分のところでは、スタートアップ企業に1年分(45万円分)がタダになるというのを使い切っているので、その旨をお伝えして、頂きました。ありがとうございます。

WindowsAzure エンタープライズクラウドコンピューティング実践ガイド

WindowsAzure エンタープライズクラウドコンピューティング実践ガイド

言語CROSS

 で、言語CROSS登壇!!

 各言語のまとめについては、ちゅーんさんの記事に詳しいので、ちょっと自分としては、プレゼンの斜め上の改題をあえて解説しようかなと思います。

Clojureは誰のモノ?

 ちょっと既存のLisperの人に対する「煽り」が入ってます、という話をしたのですが、Clojureは、そのシンタックスというか出自のために、Lisperのモノであるという印象が強いのかなというのを思いました。

 ただ、一方で、Lisperの人たちというのは、実はClojureに入る理由っていうのは、あんまり無いかなというのが、ここ最近のClojure界隈をウォッチしての印象でした。というのは、既にLispには強力な処理系である「Common Lisp」と、「Scheme」という二つの処理系が存在していて、それで満足しているように感じました。

 上の記事でも突っ込まれていましたが、確かにClojureを選ぶ理由というのが薄かったような気がしますが、しかしそれらについては、僕よりも相応しい人々が多くいるように感じます。それよりも、「Clojure=Lisper」という印象を払拭したかったという気持ちが強かったので、Clojureの2012年の詳細を参照しながら、その層が如何に既存のLisp以外からやってきているかということを話しました。実際、Ruby界隈の人たちや、Python界隈の人たちが、Clojureに魅力を感じ、Loveコールを送っているという現状を確認した方が、Clojureなるものを最も伝えるでしょう。

 また、なぜ、paper.liの人たちがClojureを使うようになったか、という情報も参考になるでしょう。

あえてPrologの話をしよう

 で、この言語CROSSは、各言語からお題をだして、それを解くという主旨のことをやったりしていました。で、自分から出させて頂いたのは、「じゃんけんゲーム」でした。

 実は、このお題を出したのは目論見があって、Haskellならいわゆるデータ型を使ったり、あるいはSmalltalkなら、リアルタイムに作成して云々するとか、そしてDelphiなら、パワフルなGUIを作ってくれるだろうな、というのはだいたい意図していました。そして、関数的なアプローチについては、HaskellとF#がやってくれるだろうから、わざわざ自分がやる必要がないなと。

 じゃあ、なんで「じゃんけん」だったの?というと、じゃんけんの関係性を書くときに、Prologが非常に簡潔に書けるという話を何処かから聞いたからでした。そして、Prologライクな論理型プログラミングを支援するものとして、core.logicというものが存在しており、そこから異質なパラタイムを無理矢理持ち込むということをやっていました。

 どんな汎用的な言語であっても、その言語が持つ言語的なパラタイムというのは避けられないな、というのが、いろんな言語を触ってみての感想です。そして、こういうあえてマイナーな言語使いが集まって話をするということは、むしろそういう「俺のところだったらこういう発想をするね」という話をするという重要性が大きいかなと感じます。

 なので、あえてPrologを持ち出すということをやっていました。

Smalltalkについて

 とはいえ、自分にも死角だったというか、多くの人々が「やられた!」と思ったのは、Smalltalkのお題だったのでした。

 Smalltalkが素晴らしいのは、言語自体ではなく、言語を取り巻く環境が素晴らしいということは間違いないでしょう。例えば、下のSqueakの入門書なんて、余りにも面白すぎて三回くらい読み直してしまったものでした。

Squeak入門―過去から来た未来のプログラミング環境

Squeak入門―過去から来た未来のプログラミング環境

 確かに、Squeakという環境だけではなく、また最近だとPharoという環境も出てきており、まだまだ進化しつつあるというのが印象です。

 一番皆が驚愕したのは、asParserという、パーサー自体、既にSmalltalk環境内に入っているという恐るべき事実であり「うわあ、やばすぎる!」と皆が驚愕していました。

 ちなみに、当日話題がかぶっていて行けなかった人も、今度Smalltalk勉強会にどやどやと集まって、言語CROSSの後夜祭的な話をしようということを話しているので、よろしかったらどうぞ。

アンカンファレンス - スタートアップで働くエンジニアの光と闇

 で、モルツビールが振る舞われながら、「喋りたい人は喋るのだ」という形で、アンカンファレンスが行われ、自分も「スタートアップで働くエンジニアの光と闇」というお題でやらせて頂きました。

 ちょっと自分でも、直前の言語CROSSの準備で、あんまりよろしくないというか、思いついたことを思いついたままに喋ったり、「お前のところはどうなのよ」と振ったりとかしたりしてました。もう少し「実際はこうだよな」とか、巻き込めたらすごい良かったなとおもいつつ、そこは力不足かなと。

 お題がお題なので、ちょっと不愉快に感じた人もいたと思うし、もうちょっと「あるある」ではなくて、生産的な方向に持っていきたかったというのもありました。

 正直なところ、スタートアップのエンジニアって、割と孤立しがちであったり、一人でなんでもこなしていたり、あるいは、他の人たちはどうなのよ、みたいなのが見えなかったりとかする印象があり、自分の場合もそうだけれど、結局のところ、「これが現実なのよ」になってしまうという側面が強いのではないかなと。その一方で、「スタートアップは少数精鋭で頑張ってる」みたいな言われ方もするけど、案外そうでもないよと。

 往々にして、こういう暗い話というのは、「お前が環境を変えるために何をしたの?」という話になりがちだったりして、それもよくなくて、いわゆる泥臭い現場という話を、いわゆるイケてるベンチャーの技術話とは違う話で掘り起こす必要はあるかもなーと思いました。

 そのあたりのヒールは何時でもやりますので、そういう話があれば、お呼びください。いろいろとお話します :)

類まれなるあつまり

 なんだかんだいって、工夫が凝らされたカンファレンスであったな、というのが正直なところでした。そして、この日は時間を忘れて、いつまでもいてしまい、終電を逃して適当なところに向かうというようなトンマなこともやっていました。いや、それくらい楽しかったんですよ!

 「アンカンファレンス」、「グループランチ」などそうなのですが、とにかく参加者が参加者だけに留まらず、積極的に交流=CROSSさせようという、その心遣いが、恐らく大変だったかもしれませんが、すごくありがたいことだなあと思いました。

 きっと来年もあるかと思われますので、また呼ばれるかどうかはともかく、来年のCROSSを楽しみにしたいなとおもっています。